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著書の紹介2



 ☆新刊発売中☆ 

大場美鈴・著 汐見稔幸・監修(ポプラ社・2017.2.刊)


凸と凹はどっちも大事、合わせて一人の子。

完璧な子、完璧なお母さんはいません。


家庭で無理なくできる、療育あそび、SST、生活スキル、
セルフコントロール、友だち関係、かんしゃく・パニック対応、学校連携、
障害告知、ママ友づき合い、夫婦関係のコツが分かる


読むだけで、気持ちがラクになる


・・・そんな、がんばりやのお母さんのそばで、味方になれる本です(^-^)




冒頭の文章の一部を、公開してご紹介します(p.20-23より)。


凸と凹はどっちも大事。合わせて一人の子・・・フツーの子ってなんだろう?


 おかげさまで、最近私のもとにたくさんのお母さん達からの嬉しいお声が届くようになりました。その一方で、育児や療育を頑張り過ぎているお母さんも多く、心を痛めています。  
 発達の凹の部分をなんとか克服するために、一生懸命療育に通ったり、家庭でトレーニングを頑張り過ぎて、疲れてしまっているのです。 
 子どものために親ががんばろうとすることは、本当に素晴らしいことです。私も結構がんばってきたほうなので、気持ちは、痛いほど分かります。でもね、私が今までうちの子達の育児・療育を「できる範囲で、できること」をやってきて、実感として思うのは、「凸だけ、凹だけの子はいない」ということです。 
 どんなに療育をがんばっても、完璧な子にはなりません。そんな子は一人もいません。そして、凸と凹はどっちも大事。合わせて一人の子です。
 たとえば、うちの長男の、うっかりして落ち着きのないところを、私ががんばって欠点克服させたとしたら、私の心配事は減るかもしれませんが、きっと、好奇心旺盛でキラキラしたイタズラっ子の目をした彼には、二度と会えなくなります。 
「好奇心旺盛」には、モレなく「落ち着きのなさ」がついてきます(バーターです!)。子どもがきょろきょろそわそわしている時に、親の頭に先にどちらの言葉が浮かぶかで、子どもの凸は凹になり、凹は凸になるんです。 
 最低限、カギとサイフと命だけはうっかり落とさないよう、自分の凸凹との上手なつき合い方を教え、苦手な凹はモノで補い、人の力を借りられるようにして、療育は親子で気長く取り組めればOKだと思いながら、負担を減らす工夫をしています。そして、得意満面の笑みで、夢中で庭に落とし穴を掘り続ける長男を見ていると「一体、この子のどこに問題があるのだろう?」と疑問に思うこともしばしばです。 
 最近私は、長男の内側に「障害」を感じることが少なくなり、「健全で健康な凸凹男子」なのだと思うようになりました。 
「フツー」って、そんなに素敵なものでしょうか? そして、どんな子にも凸凹(個性)はあるのだから、本当は「フツーの子」は一人もいないんです。


「今が100点」からスタートするーーー育児・療育をがんばり過ぎているお母さんへ


 もしも「フツー」を目指して、親も子も「このままではダメだ」と思っているとしたら、つらいですよね。それでもやっぱり、私だって子を思えばこそ、あらゆる可能性は諦めたくないですし、そんな親心は、誰からも責められるべきものではありません。 
 一生に一度のあなただけの育児です。他人の目は気にせず、自分の親としての直感を信じて、いいと思ったことを、思った通りに納得いくまでやってみれば、結果にかかわらず後悔はしないと思います。 
 だから、身体を大事にしつつ、本当にがんばりやさんのあなたに、私から伝えたいことがあります。 
 今現在、お子さんが無事に生きていること、そして、そんなお子さんをあなたが今日まで育ててこられたこと、そのこと自体に、まず100点をあげて下さい! 
 お子さんも、お母さんも、当たり前のフツーの生活をするのに、人10倍がんばってきたんですから。身支度、登校・登園、食事、入浴、宿題、友だちと遊ぶ…こんな毎日の何気ないことが、イチイチ大変なんですものね。 
 今、無事に生きているだけで、お子さんもお母さんも100点満点です。 
 3食食べさせているだけでも(それがたとえ、レトルトカレーでも、レンジでチン!でも)、すでに充分がんばっているんです。だから、他のお子さんができていることをなんとかできるようにする、皆に追いつく、遅れを取り戻す、というマイナスから出発ではありません。 
 「今が100点」からのスタートです! 
 その上で、親子で無理なく「できる範囲で」がんばってみて、もしも、できることがほんの少しでも増えれば、120点、130点なんです。 
 もし、育児・療育が全然、期待どおりにできなくても、すでに100点。そして子どもは、ご飯を食べて寝るだけで、昨日よりも確実に成長しています。


以下、目次より抜粋。
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巻頭カラー16P 
読者限定の新支援ツール「<楽々式>かんしゃく・パニック対応表」を含む、「続・声かけ変換表」「凸凹変換表」「こえスケール」「困りスケール」「きもちスケール」など、盛り沢山のスグに使えるツールのダウンロード付き!

1章 家庭でできる親子あそび編
1 うちの子の発達、大丈夫……?→身体と心の体力作りは何歳でもOK
3 忙しくてトレーニング時間を作れない→ 日常生活の中で無理なくできる

19 本のようにうまくいかない→日常生活での応用のポイント

2章 生きる力・考える力を伸ばす工夫編
22 料理の工夫2 危なっかしい→使いやすい道具と教え方のコツ
29 買い物レッスン4 カートから逃走!→「指示ゲーム」でお仕事を与える 
36 好きなことしかやらない→好きなことを入口に世界が広がる

3章 ソーシャルスキルを身につけるコツ編
37 人の気持ちが分からない……?→表情と言葉で分かりやすく伝える

43 周りを見て判断するのが苦手→「TPOリスト」で一個ずつ入力
47 お説教が伝わらない→「ルールブック」で描いて教える

4章 友だち関係といじめ対策編
54 あそぶ約束ができない→地図と質問メモで自分で約束する

59 友だちを殴ってしまった!→一緒に謝りに行く時の心得
61 いつもと様子が違う……→早めの対応でいじめの芽を摘む!

5章 学校との連携と合理的配慮編
65 診断はないけれど分かってほしい→グレーゾーンにはさり気ない配慮
67 先生に発達障害がうまく説明できない→検査結果を資料として活用する
69 LDや集団で学ぶことに困難さがある→iPadは未来を拓く鍵!

6章 こだわり・かんしゃく・パニック対応編
77 「白か黒か」で生きづらそう→「あいまい表現シート」で中間を
78 かんしゃくとパニックの違いは……?→かんしゃくとパニックの見極め

81 対応3 パニックからの救出と解凍→情報を減らして安心させる

7章 自己理解とセルフコントロール編
87 気持ちが分からない、伝わらない→「スケーリング」で心の見える化

90 「怒り」でクールダウンできない→サンドバッグで感情を受け止める
96 告知ってしたほうがいいの?→告知のタイミングと条件

8章 人づき合いがしんどい時の処世術編
104 人づき合いが苦手→「できない目線」の私自身の療育

105 ママ友とのおつき合いが難しい→「職場の同僚」の距離感でOK!
116 夫が子どものことを分かってない!→「息子マニュアル」を作って渡す

120 これからのこと→「自分とのつき合い方」を直伝


など、120の親と子の心に寄り添った子育てアイデアを収録!

紹介記事・ブログ

・ダ・ヴィンチニュース 紹介記事

周りの人を味方に変える!「発達障害&グレーゾーン3兄妹」を育てる母の120の子育て法とは?【写真でわかるアイデア】

お求めは、街の本屋さんの店頭と各ネット書店より





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大場美鈴・著 汐見稔幸・監修(ポプラ社・2016.1.刊)




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